北海道6日目、約束の地へ…

北海道に入り6日目。いよいよその時を迎える事となった…

…最後の最後に、こんな事になるとは思ってもなかったが。

 

・2021/08/29 札幌駅

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残りはこの宗谷本線…だけではない。3日目、旭川から富良野線に入り、根室本線で滝川に出ているので、納内~近文がまだ取れていないのだ。道中にはでんこの一人、「神居コタン」の由来になっている神居古潭駅もある。しかし稚内行きの特急、宗谷号で通る道中であり、問題なく取れる。

 

…はずであった

 

7:30 特急宗谷 稚内行き

1日1本のみの、札幌から稚内を直接繋ぐ、宗谷号にて稚内に向かう事に。

この特急宗谷、キハ261系は、これまたでんこの一人「美深ふぶ」のモチーフとなった車輛で、ふぶの服の配色は、このキハ261系を参考に作られている。

そして、個人的に全でんこの中で一番のお気に入り、所謂「推し」のでんこがこのふぶである。

その推しのモチーフの車輛に乗って、MO北海道を達成出来るのだ。これほどのふぶ推し冥利はあるまい。

 

さて、いつものように指定席を取り、準備万端で札幌を出発…

 

…?あれ?何か駅ろけサーチの挙動がおかしくないか?

 

電波が弱いのか?…いや、そうでもないな。

 

しかし位置が全然動かん…!こ、これはまさか…!

 

GPSカッター車輛じゃねーか!!!

 

GPSカッター車輛とは、主に窓に日差しや紫外線カットコーティングが施されていると、それにGPSの信号も弾かれて、正しい位置を取得出来ない車輛である。

駅メモer的には、東海道本線の新快速に使われる223系が毎日のように被害者を出しているのでお馴染みだろう。

 

しかしこれは予想外の事態だ…どうする。このままでは宗谷本線どころか納内~近文すらままならんぞ…旭川で次の特急待つか?しかしそれをやると今度はここでやっておきたいミッションが出来なくなる。それだけは絶対に避けたい…

 

とにかく急遽、調べなおした所、宗谷本線の停車駅から廃駅をレーダーで取得する事は可能であり、幸い低速走行や停車時は何とかGPSの信号を取れるみたいなので、レーダーとルートビューンを駆使して、何とか通過駅も取得していく方法で。

 

アッテムト夕張支線の時にも書いたが、ルートビューンでは廃駅を取れないので、間にちょこちょこ挟まる廃駅を、確実にレーダーで潰してく必要があった。

 

気楽に取っていくだけと思ってた宗谷本線(と、納内~近文)の攻略は、一転して一瞬たりとも気の抜けない戦場に変貌してしまったのである。

 

と言うのも、これは宗谷本線を最後に回した理由でもあるのだが、

 

MO北海道を宗谷本線のとある駅で達成したい

 

ので、最低でもその駅より南の駅は取り逃す訳にはいかなかった。

番神経を尖らせたのはまさにその駅周辺である。その駅は停車駅なのでチェックイン出来るが、勿論それは行きでやってはいけない。そうなるとレーダーの範囲も気を遣わなければならないし、ルートビューンだと巻き込んで取得してしまうのでそれも使えない。この時ばかりは本当に普段マトモに使わない脳みそをフル稼働させた。

 

一先ず、その駅を残して周辺を切り取るのには成功し、ルートビューンも巻き込まない位置まで来て、そのまま北上。そして…

 

12:40 稚内

日本最北端の駅、稚内に到着!

日本最北端と最東端の駅を、今回の旅で訪問する事が出来た。

 

さて、稚内に到着した事で、宗谷本線も全区間走破完了。そして…

MO北海道を決めたかった駅、美深駅を最後に残す仕込みが完了。

美深駅…そう、特急宗谷がモチーフになった、オレの一番の推しでんこである「美深ふぶ」の名字の由来となった駅である。

勿論、この駅に降り立つ事も計画に織り込み済みである。旭川で次の特急待つと美深駅に降りれなかったので、アイテムで無理にでもゴリ押ししたのである。

 

13:01 特急サロベツ4号 旭川行き

特急の名前は変わるが、車両は札幌から稚内まで来た宗谷号と同じである。これで約束の地、美深駅まで戻る事に。

 

15:29 美深着

遂に約束の地、美深駅に降り立つ!

 

全てはこの地でのチェックインの為の布石だった…

MO北海道という目標を掲げた瞬間から、この約束の地でのフィニッシュは絶対条件だった…

 

そして…

 

 

北 海 道 制 覇 、 完 了 !

 

6日間に及ぶ長い旅、北海道全土を駆け巡った今回の遠征、それを約束の地・美深駅で達成したのだ、これほど感無量な事もあるまい。

最初は何となくの思い付きで計画した、MO北海道取得計画だったが、いざ終わってみると、この為に色々と調べて、思い付きの域を超える位の頭をフル回転させてた。

 

何はともあれ、最高の形で北海道遠征は幕を閉じたのだった。

 

 

 

 

18:33 宗谷本線 名寄行き

 

MO北海道の感傷に浸る所だが、感傷だけでメシが食える訳ではない。

なので、それもそこそこに、少なくとも旭川までは戻って、翌日以降に備えねばならない。

美深駅は特急停車駅であるが、それでも来る列車は2~3時間に1本程度である。時間帯に依っては5時間近く間が開く場合もある。なので特急が止まらない駅となると…と思うと恐ろしい話である。

 

20:11まで待てば、札幌行きの特急が来るのだが、目的を達成した今、慌てて札幌に戻る事もあるまいと、目的地を旭川に向けるのであった。

 

19:00 名寄着 19:24 旭川行き

20:45 新旭川着 21:10 石北本線 上川行き

21:14 南永山

 

この順で乗り継ぎ、南永山から徒歩10分程度の快活club 旭川永山店にて宿を。

 

あとがき

6日間に及ぶ北海道遠征、利便性を考えればレンタカーや高速バスを使うのがベターなのだろうが、当然それが出来ない人も居る訳で、今回はそういった要素を排除した、資金と時間があれば誰でも出来るMO北海道というコンセプトで記事を書かせて頂きました。

他の県のMOなんかも、要望と実績が追い付けば書いていこうかとも思います。

 

長々、読んで頂きありがとうございました。